氣志團列島@大阪

大阪公演は友人の幸運に便乗させてもらい、

最前列の團長前で見ることになった。

結果、当たり前だがとてもよかった。

曲が始まってすぐ、男性がステージに乱入してきたのが恐かった。

楽器隊は舞台張り出しより後ろだったので

あまり近くではなかったけど、

トミーのデカいピックが十分確認できる距離。

近いってやっぱり素晴らしい。

今まで疑心暗鬼で、

もしかしたら裏切られるかも知れないと不安だった。

でも今日また確信した。

彼らの本質は何も変わっちゃいない。

変わったのは取り巻く環境だけ。

私が好きな氣志團はそこにいた。

一曲目のアンドロメダ先輩ではやはり戸惑いつつ気合い入れ。

でも次のルシファーズハンマーで一気に引き込まれる。

やや違和感があるように思えていたキラキラもすんなり入ってきた。

初めて聞こえたのだが、みんな歌ってる!

後ろから押し寄せてくる2000人の声。

これはすごい力だ。

楽曲のテンポが少し遅くしてあるのは、

もしかしたらこの為なのかも知れない!

そう思うとどうにか客が着いてきてくれないかと

一体化できないかと考えた跡が見えて納得がいった。

謬にて殺陣を見る。

音楽を聞かせるはずの場でかなり本気で演じている面々。

真剣だからこそ笑える、と言うこともある。

中途半端だとかえって笑えない。

笑わせようという気持ちが見えると笑えない。

真面目に真剣にやったものが持つ違和感が生む笑い。

それを光はよくわかってる気がする。

彼は常に手抜きがない。

スクールウオーズのブルースハープにしても。

ちゃんと演奏出来てる!(馬鹿にしてないぞ!)

恋人・デリキスはずいぶん聞き慣れてるはずなのに、

ここにきてまた新鮮味を帯びていてテンションが上がった。

既存の曲が少なく新曲が投入されてるからか。

奈良のレポートですでに書いたけど、

微熱DANJI版甘い眩暈はいい出来。

コントの時間分もう一曲できたのでは?と思う。

ピーターパンはクネクネは他で言われている通りだけど

ちょっと様子のおかしい團長。

所作がないというかなんというか。

でも楽曲はやっぱりよいなと思う。

NIGHT THE KNIGHTも、まあ言えばD×D×Dみたいな物で。

とかいうと語弊があるけど、

こっちのほうがD…よりも好きなんだけど

もっと楽に歌える歌作れb(ry。

さよならDecemberは本当にいい曲で

一瞬バンドかどうか判断に迷うような場面が

この人たちのライブにはあるのだけど

この瞬間に間違いなくロックバンドであることが決定付けられる。

色物じゃなくきちんと本物を目指しているバンド。

どうしてこんな感じのやや青い感じのする、

そして 勢いのある曲を前に持ってこないんだろう。。。と

懐疑的になりつつ。

さらに黒い太陽でさらに決定的になる。

ここで127だとまた違ったように見えたかもしれないが

どこへ出しても恥ずかしくない氣志團の楽曲ベスト3に入っている

(もちろん私独自のランキング。氣志團ってこんな曲だよと

耳の肥えた音楽好きに聞かせるときに選ぶという基準。)

この曲は、やってもらわないととてもガッカリ度数が高くなる。

でも毎回だと値打ちが下がると言う、

なんともわがままなリスナーなのだけど。

結構今回のツアーは賛否両論だったと思う。

確かに私も奈良公演を見ただけだと

やや否定的な思いもあったのだけど、

大阪公演をみて、すべて打ち砕かれたような気がした。

前回のツアーから本当においていかれそうな、

何だか忘れられてしまったようなそんな寂謬感も持ってて。

でもなぜここまできれいに打ち砕かれたのだろう。

きっと、作られた枠を取り払ってみることが出来たからだと思う。

ただただ、氣志團その人たちをみることに集中できたから

確信が持てたんだと思う。

うっかり私は作られた枠に期待をするようになってしまっていた。

その人たちは初めて見たときからずっと、

やってること、しようとしてること、何も変わらないのに

どんどん変わってくる枠にばかり囚われて見てしまっていた。

演出だとか、テーマだとか、

そんなものは後からついてくるもので

(もちろん、それは綾小路氏を通って外に出てきているものだと

信じたいし、だからこそ今まで見てきたのだけど)

本質は何ら変わっちゃいないんだ。

変わったことがあったとしたら、

演奏がうまくなったことぐらいで

きっとそれ以外何も変わってないんだと思う。

そう思えたら、私は安心して、

また氣志團を追い続けたい気持ちが 湧き出てきた。