氣志團@日本武道館

まさか私が武道館に足を運ぶとは夢にも思っていなかったので、
多少現実味が沸かないまま、当日を迎えた。
会場周辺はコスプレの人間が溢れかえっていて
コミケっぽい様相を呈していた。っつうか異様だ。
いろんな人がいて面白かったけど、自分も結局
同じ穴のムジナなんだと思うと鬱。
この時点ですでに滞在4日目。
結構疲れていたのもあって、イマイチテンションも上がらない上に
事前に訪れた靖国神社パワーが強大で、不謹慎かもしれないが
気分が悪くなっていた私だった。

開演30分前。アリーナ下手寄りの前の方のブロックで見る。
私の後ろにいた高校生ぐらいの男子二人は、
その待ち時間の間に何と漫画を読んでいた。
ありえない。ライブの前に漫画って…どんな神経してるんだ?!
後は真っ白のセーラーに頭に大量の白い羽を装着した
お姉さん二人が目立っていた。
ブルゾンの背中にはロゴが入っていて、よく見ると刺繍だったので
びっくりした。後で漏れ聞いた話ではそれだけで5万ぐらい下との事。
まあ、そのぐらいするよなあ…

開演。下から持ち上がるようなテンション。
ふと振り向くと漫画を読んでいた地味目高校生二人は
同じ人と思えない程のハイテンションで空気を楽しんでいた。
若いってすごい。

私がずっと待っていて、本当に見たかった「房総スカイラインファントム」。
これで始まってこそ氣志團。いくらマンネリであっても、これで始まってこそ。
ここからは曲順も地方ツアーとは違えてきて
かなり新鮮な印象。テンションも違う。

やはり武道館という建物は、それそのものが崇高な感じがして
その中に入るだけで特別な感じがする。
さらにそこで見る氣志團はもっと特別な感じがする。

正直このところの氣志團の動きにはアキアキするところがあった。
彼らがどこに行きたいのか正直わからなくなっていた。
年末のクドカン脚本によるコント番組や、シークレットラブストーリー。
これらは私を惑わせた。
本当についていっていいのかどうか。
そんな迷いを一掃させるGIGであったと私は思う。
最後に降ってきた大きなたまねぎ。
カラオケで歌われたあの曲であったが
これは別にバンドで演奏しないでよかったと思う。
気付けば一緒に歌っていた自分(しかも歌詞を不思議と知っていた)。

ここまで来た甲斐があった。
毎回毎回これからが楽しみだと思っていた。
今も、これから先彼らがどこへ行こうと思っているのだろうかと
予測を立てるのが非常に楽しみだ。
またしばらく、あとを追い掛ける生活が続きそうだ。